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祇園で生活するなら知っておきたいその歴史

祇園の歴史

京都の祇園という地名は祇園社が由来です。
祇園社は現在の八坂神社で毎年7月に催される祇園祭で有名です。
祇園社は656年頃に建てられ、牛頭天王(ごずてんのう)を祀っています。
祇園の歴史は祇園社と祇園祭が密接に関わっています。
祇園祭は当初祇園御霊会と呼ばれていました。
藤原氏一族が不幸に見舞われ、疫病が流行した頃、未練を残した霊魂あるいは疫病神が人々を襲っていることで恐れられました。
現代のような医療技術がない時代で、人口の密集する京都は伝染力のある流行病の被害を免れませんでした。
また、度々起こる飢饉も脅威とされていました。
現在でも鴨川にまつわる言い伝えが語り継がれています。
祇園祭の時期になると鴨川に怪物が現れるから近づかないようにとお年寄りが子どもたちに話します。
迷信である一面もありますが、鴨川は夏から秋にかけて台風や豪雨で氾濫するリスクがあります。
祇園祭は無病息災、治水を願って行われたことがうかがえます。
朝廷の命で平穏無事を願って催された祇園祭は毎年行われず不定期で開催されました、中世~近世にかけて祇園祭は町衆を主体として行われるようになります。
南北朝時代あたりに山鉾巡業が始まり、年々賑やかになり、町民の話し合いでテーマや出し物を決めていました。
将軍・大名の見物もあり、有力者が注目する行事として定着しました。
戦乱の時代にさしかかり、応仁の乱をはじめとする様々な争いが起こり、祇園祭の開催は途絶えました。
1500年頃になると祇園祭りは再興し、織田信長の入京により都市部を中心に京都は急速拡大します。
大規模な都市構造改革により、寺町が形成されて町割りが再編されました。
祇園祭の経済基盤も確立し、いっそう華やかな祭りが催されるようになります。
祇園社は厄除けの神で知れ渡り、全国各地にも影響を与えました。
京都は日本の首都として1200年以上の歴史がありますが、祇園が栄え始めたのは江戸時代に入ってからのことです。
祇園は八坂神社の門前町として発展し、参拝客向けの休憩所や茶屋が増え始めます。
茶屋ではお茶だけでなく、料理やお酒の提供されました。
芸子と舞妓による三味線の演奏や演舞も人気が上昇し、文化人の交流の場としても有名になりました。
大正時代にかけて祇園は京都最大の花街として繁栄を迎えます。

風情ある街並みと京都らしさ

祇園は京都を代表する古都らしい景観で知られています。
先ほど紹介した八坂神社は京都有数の観光地です。
八坂神社は祇園さんの愛称で呼ばれ、全国の祇園社の総本社でもあります。
美容と縁結びにご利益があり、夜間拝観が可能なスポットです。
八坂神社の入り口には艶やかな朱色の西楼門があります。
西楼門は四条通に面し、東山の代表的な風景として親しまれています。
夜間はライトアップされて風情があります。
荘厳な造りをしている本殿は国の重要文化財です。
八坂神社の横には円山公園が隣接しています。
国の景勝地である円山公園からは風光明媚な景色を臨めます。
回遊式庭園で四季折々の自然を楽しめます。
桜の名所としても円山公園は有名です。
祇園を代表する街並みは八坂神社だけではありません。
祇園エリアでは建仁寺も有名です。
建仁寺は京都最古の禅寺で、1202年に臨済宗の開祖栄西によって開かれました。
見どころは方丈、東陽坊です。
方丈とは住職がお勤めをする部屋、応接間、仏間など多機能的な建造物のことです。
建仁寺の方丈は1599年に安芸(広島県)の安国寺から移築したもので重要文化財に指定されています。
東陽坊は方丈の北側にある茶室です。
建仁寺には庭園も3か所あります。
大雄苑は中国の百丈山をモデルにした庭園です。
潮音庭は枯山水式庭園で四方向からの眺めを楽しめます。
〇△□の庭はユニークな名前の庭園で、〇は水、△は火、□は地を意味します。
建仁寺は双龍図、風神雷神図屏風でも有名です。
双龍図は法堂の天井に描かれ、大規模で迫力があります。
風神雷神図屏風は俵屋宗達作の作品で国宝に指定されています。
展示されている作品はレプリカですが、精巧な仕上がりで一見の価値があります。
建仁寺の境内周辺には塔頭寺院もあり、京都ならではの雰囲気を堪能できます。
京都らしさあふれるスポットとして花見小路、祇園新橋も人気があります。
花見小路は三条通から建仁寺に続く小道で、京都らしい建造物が並んでいます。
祇園新橋周辺は茶屋町として栄えました。
巽橋は芸舞妓が行き交う姿も見られるスポットです。
しだれ柳と石畳の道に続く町家は京の趣を感じさせてくれます。
祇園新橋周辺は国の重要伝統的建造物群保存地区として指定され、風情ある京都の景観は守り続けられています。

現在の祇園

現在の祇園は京都の代表的な繁華街として知られています。
観光スポットが多い祇園は国内外の旅行客が多く集まり、八坂神社、八坂庚申堂、知恩院、南座、花見小路などが人気です。
京都最大の花街で有名な祇園は芸舞妓の街でもあります。
都をどりや祭り、巡行などで公演を見ることができます。
茶屋の数は昔と比べて少なくなりましたが、お座敷体験ができるお店もあります。
祇園は京都の良さを感じたい方にお勧めの滞在エリアでもあります。
東山区は京都市11区の中で人口が最も少ない区です。
人口が少ないと一見住みづらい印象がありますが、東山区の場合は景観維持が主な理由です。
街の再開発が難しく、高層ビルや近代的な建物の建設ができないことが起因しています。
祇園の物件は相対的に少なくなりますが、都会すぎない立地で繁華街からも近く便利です。
生活に欠かせないスーパー、コンビニ、ドラッグストアが多く買い物には困りません。
祇園は観光地であることからお洒落な飲食店も多く、京都ならではの食を楽しむのに最適です。
交通の便も良く、鉄道・バス移動に便利です。
最寄駅は京阪線祇園四条駅です。
京阪本線は大阪市の淀屋橋から京都市の出町柳駅を結ぶ路線です。
近くに阪急河原町駅もあります。
鴨川をはさんで阪急河原町駅があり、祇園四条駅から徒歩数分ほどで移動できます。
阪急京都本線の起点は十三駅で、河原町駅は終着駅になります。
大阪の主要地である梅田まで直通です。
祇園から京都駅までのアクセスならバスがお勧めです。
走行本数も多く便利です。
祇園は古都でありながら、住環境も整っているお勧めの滞在エリアです。
京都の歴史、伝統文化を肌に感じながら祇園で滞在生活を送ってみませんか。
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京都に滞在の際は是非ご活用ください。

京都ウィークリー・マンスリーマンション アスヴェル
監修者:株式会社アスヴェル マンスリー事業本部
2000年7月7日設立 大阪・京都を中心としたマンスリーマンションの運営会社
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